No.001
クリーンルームとドア
(更新)
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商品利用の実例
クリーンルームとは、JIS Z8122において以下のように定義されています。
「コンタミネーションコントロールが行われている限られた空間であって、空気中における浮遊微小粒子、浮遊微生物が限定された清浄度レベル以下に管理され、また、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される浄度が保持され、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件についても管理が行われている空間。」
1万分の1mm程の微細な粒子が品質に影響を与えてしまうような半導体製造工場や、衛生管理を徹底しなければならない食品工場などにおいて、空間の清浄度を設定し、管理することは絶対必要条件となります。清浄度の管理は主に送風・圧力などの空調システムによって行ないますので、クリーンルームの構造体には空調管理がしやすいよう、高気密や高断熱などが求められます。
近年では、そういったニーズを満たしつつ、施工性も良い、断熱プレハブパネルによるクリーンルームも増えてきています。サンワイズ株式会社では、断熱プレハブパネルへの施工が容易な、様々な高機能建具を取り扱っております。
クリーンルームの清浄度クラスは、空気1m3中に含まれる微粒子の数で定義されています。
クリーンルームの清浄度クラス詳細(クリック)↓
粒径0.1μm の粒子数 |
粒径0.2μm の粒子数 |
粒径0.3μm の粒子数 |
粒径0.5μm の粒子数 |
粒径5.0μm の粒子数 |
|||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
JIS B9920 |
USA Fed.Std.209D |
/m3 | /ft3 | /m3 | /ft3 | /m3 | /ft3 | /m3 | /ft3 | /m3 | /ft3 |
クラス1 | - | 10 | - | 2 | - | 1 | - | - | - | - | - |
クラス2 | - | 102 | - | 24 | - | 10 | - | 3.5 | - | - | - |
クラス3 | クラス1 | 103 | 35 | 236 | 8 | 101 | 3 | 35 | 1 | - | - |
クラス4 | クラス10 | 104 | 350 | 2,360 | 75 | 1,010 | 30 | 350 | 10 | - | - |
クラス5 | クラス100 | 105 | - | 23,600 | 750 | 10,100 | 300 | 3,500 | 100 | 29 | - |
クラス6 | クラス1,000 | 106 | - | - | - | 101,000 | - | 35,000 | 1,000 | 290 | 7 |
クラス7 | クラス10,000 | - | - | - | - | 10,100,000 | - | 350,000 | 10,000 | 29,00 | 70 |
クラス8 | クラス100,000 | - | - | - | - | 10,100,000 | - | 3,500,000 | 100,000 | 29,000 | 700 |
Q. | クリーンルーム用のドアと一般建築用のドアとでは何が違うのですか? |
A. |
クリーンルームでは部屋への塵埃(じんあい)の侵入防止や、厳密な温度・湿度管理のために、気密性が必要とされます。 そのため、クリーンルーム用のドアにおいても、開閉の際は仕方ありませんが、閉まっている状態のときに、枠とドアの隙間が空かないよう、ドアの4方にパッキンを回し、ドアが完全に枠に密着するように設計されています。 ほんの少しのズレによっても隙間ができてしまう可能性があるため、ドア製造の際には1mm単位で精度が求められます。 |
Q. | エアタイトドア・セミエアタイトドアとはどんな扉ですか? |
A. |
「エアタイトドア」「セミエアタイトドア」とは、JIS規格などで明確には規定されていないので、「エアタイトドアとはこうである」ということは一概には言えませんが、ある一定の気密性能を持ったドアをこのように呼びます。
一般的にはJIS A4702、A4706に定められた気密性能のうち、A-4等級線をクリアする性能を持ったドアを「エアタイトドア」、同様にA-3等級線をクリアする性能を持ったドアを「セミエアタイトドア」とすることが多いようです。 サンワイズのフラッシュドアDR40では『エアタイト仕様(4方枠グレモンハンドル仕様)』『ボトムタイト仕様(3方枠レバーハンドル仕様)』でJIS規格のA-4等級を、それぞれクリアしています。 その他商品の気密性能はこちらからご覧いただけます。 |
Q. | サンワイズのクリーンルーム用ドアの特長は何ですか? |
A. |
クリーンルームは大きく2つに分けることが出来ます。ひとつは工業系のクリーンルーム(ICR)、もうひとつはバイオ系のクリーンルーム(BCR)です。
ICR、なかでも微細な技術を伴なう部屋においては、物質から放出されるナノレベルのガス(アウトガス)でさえも、 製品の品質に影響を与えてしまうほど、厳格な管理が要求されます。 サンワイズでは、アウトガス対策として、ドア廻りのパッキンやガラスを押さえるシール材には、ガスの発生を極力抑えた材質のものを使用しています。ただし、全ての製品の標準仕様がそのようになっている訳ではありませんので、そのような要求がある場合は、まずは営業担当にご相談下さい。 また、サンワイズは、もともと断熱プレハブパネルを使った空間創りから始まりました。従いまして、サンワイズのドアやマドは、断熱プレハブパネルへの施工性を重視して開発しています。断熱プレハブパネルによるクリーンルームは、施工時間が短縮できるという大きなメリットがあります。サンワイズのドアは、断熱プレハブパネルへの施工性に優れ、施工時間の短縮に大いに貢献できるのです。 |
Q. | クリーンルーム内ドアのヒンジ部分からカスが出てきます。何か良い対処方法はありませんか? |
A. |
クリーンルームなどの内装用ドアで一般的に使用されるヒンジは、ステンレスなどの金属で出来ており、金属製の軸を使ったオスメス構造になっています。この部分は開閉の際、常に摺動(しゅうどう)し金属同士がこすれるため、発塵することがあります。そのために、オス丁番とメス丁番の間に樹脂製のリングを入れて金属同士の摩擦を避ける場合もありますが、今度はその樹脂製のリングが割れてしまうという問題が発生する場合もあります。 サンワイズでは、クリーンルーム用の低発塵ヒンジを何種類か用意しております。クリーンヒンジと呼ばれるこのヒンジについても、特に規格がある訳ではありません。ヒンジメーカーから出ている発塵レベルのデータと価格に応じて、クリーンヒンジをお選び頂けます。 |
Q. | バイオハザードルームなど、気密性が非常に厳しく要求されるような部屋の出入口に使うドアは、通常のエアタイトドアで大丈夫なのですか? |
A. | JISのA-4等級というのは、実際にはそれなりに空気の流通があります。そこで、事前にこのような情報を頂いた場合には、扉や枠、金物廻りにシールをして出荷したり、パッキンの廻し方に工夫したりといった対応をして、より気密性を高めた状態で出荷しています。このような場合には、必ず営業担当者に事前にお知らせください。 |